脳梗塞の症状と治療

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運動障害改善のリハビリテーション

脳梗塞の発作が起きて、一定期間が経過した時期のことを慢性期といいます。慢性期に実施するリハビリテーションは、発作直後に実施する急性期リハビリの次段階という位置づけになります。

 

急性期リハビリの次の段階の時期は、回復期と維持期という2つに分類されます。

 

脳梗塞の症状が軽度の場合は、急性期リハビリが終わった際に家庭や仕事に戻れることもあります。

 

回復期リハビリは、脳梗塞の発作が起きて1ヶ月程度で、さらに症状が中程度〜重度と診断されたときに行います。回復期リハビリは、回復期リハビリテーション病棟のある医療機関の主導によって行われます。

 

回復期リハビリの段階では、あらかじめ目標を明確にして効果の高いリハビリを実施していきます。たとえば運動障害が見られてスムーズに歩くことができない場合は、足の筋力を鍛えるための歩行訓練が行われることになります。

 

一般的な訓練によって改善が見込めない場合は、上肢機能訓練が行われます。麻痺などがない方を動かないよう固定して、麻痺している方を積極的に動かすプログラムが組まれます。

 

痙性片麻痺の影響で足が内反尖足肢位となってしまっている場合、歩行能力が回復しにくいとされています。こういったケースでは、電気刺激や薬(フェノール)を使った局所神経ブロック療法などが施されることもあります。

 

装具を用いなければいけないケースでは、早い段階からどのような装具を用いるか検討されますが、脳梗塞によって重度な運動障害が生じている場合は、角度計や筋電図のバイオフィードバックを使った訓練がすすめられることもあります。

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